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重曹(Baking Soda)がもたらす絶大な効果

知ってしあわせ
倉本歯科医院  院長   倉本弘樹
 
重曹を用いたお口のケアは歯を白くする、初期虫歯を治す、口臭予防、歯石予防、歯槽膿漏予防などオーラルケアの万能薬。
なぜ重曹うがいや重曹を用いた歯磨きが良いのでしょうか?
重曹には工業品として洗濯屋さんがしみ抜きなどの際に用いるものや、黒豆を煮る時などの調理に使われる食用のものなどがあります。
食用または薬用として販売されているものを使用すれば、飲んでも体に害はありません。
最近ではオーガニック重曹なども販売されていますから、できたらこれらを用いたほうが良いかもしれません。
はじめに、口腔内の細菌(善玉菌や悪玉菌)に着目してなぜ重曹が良いかを考えてみましょう。
成人のお口の中(口腔内)には、100〜300種もの細菌が存在します。
この細菌は、虫歯菌や歯周病原菌等の悪い作用を及ぼす菌種以外にも、善玉菌と呼ばれる共生細菌が存在し、口腔内環境の維持を行っています。
口内のバイ菌を全て調べてみて解ってきている事があります。
それは悪玉菌が繁殖し、多く口腔内に住みつくためには口腔内が酸性である必要があるという事です。
PH(ペーハー)が7.0であれば中性で、水はPH7.0、そしてこの数値が7よりも低いと酸性で7よりも高いとアルカリ性になります。
この中でPHが6.6以下であると、悪玉菌がとても良く繁殖することが解っています。
そしてこの数値を上げれば上げるほど、悪玉菌は繁殖できなくなり減少してゆきます。
歯を溶かすためのPHは5.5以下である事も解っています。
虫歯のもととなる悪玉菌は口内が酸性である事を好みます。
口内のPHを6.6よりも上げるためには、重曹(Baking Soda)の使用が有効です。
アメリカではこのBaking Sodaは、1970年後半にとても歯磨きの使用に良いという説が出て、Baking SodaとPeroxideの混合されたものが良く使われ、しかし、その後いろいろな理由で良くないという説が出て、やっと1989年に発表された研究で実際の効果は普通の歯磨き粉と同じであるという事で結論が出ていました。
しかし、私自身の感覚ではアメリカに居る時にあちらで販売されている重曹入り歯磨き粉を使用していると、なぜか日本に居る時より口腔内がすっきりしている感じがしていました。
酸性を中和する、もしくはアルカリ性に変えるという役目を考えると重曹はとても良い素材になります。
日本では多くの入浴剤に重曹が配合されていてお肌をつるつるにする効果があります。
PHは8.3あたりでちょうど口腔内のPHが6.6、またはそれより低い場合うまく中和する役目をしてくれます。
悪玉菌の住みにくい口内管渠を作るので、重曹の使用は理に通っています。
そこで、簡単な重曹の使い方をふたつ紹介します。
まず、普通に市販されている食用またはオーガニックな重曹を用いて歯磨きをする際、歯ブラシに歯磨き粉(ペースト)を付け、それに重曹の粉をまぶして、そのまま普通に歯を磨いて下さい。
これを毎日普通に2回朝晩するだけでも、その際にPHが上がり虫歯菌を減らす事に役立ちます。
重曹(Baking Soda)がすでに入っている歯磨き粉を使う事もできますが、この場合Baking Sodaの量がはっきりしないという点が考えられます。
もうひとつは、重曹を用いたうがいです。
500mlのペットボトルに水とティースプーン1杯ほどの重曹を入れ、よく振ってかき混ぜます。
使う水は水道水です。
ミネラルウォーターだと保存がきかない恐れがあります。
作った重曹をコップに入れ、30秒ほどクチュクチュするだけです。
うがいと言うと、喉でガラガラのイメージがしますが、オーラルケアの意味での重曹うがいは、頬の筋肉で強めにクチュクチュすることです。
歯磨きの前に重曹うがいをすると歯垢が取れやすくなり、また歯磨き後に重曹うがいをすれば口の中に重曹の効果が残り、口の中の酸性を中和し虫歯を予防しやすくなります。
歯垢が取れやすくなるよう歯磨き前に数分くらいじっくりと口でクチュクチュ、歯磨き後に、30秒程度クチュクチュが理想的です。
しかしながら一番大切なことは毎日の歯磨きとフロスを用いての清掃です。
どんなに重曹の効果が優れていてもお口が汚れていたり歯石が着いていたのではその効果を生かすことができません。
また重曹だけを用いて歯ブラシをするとヤニが取れたり、歯が白くなったりしますが、長く使用しているとエナメル質の表面に傷をつけてしまう危険性もあります。
それらを防ぐために、定期的に歯科医師でのプロフェッショナルケアを組み合わせて行い、より良い口腔内の環境を構築し、快適な食生活を送り、全身の健康を維持されることをお勧めいたします。

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