歯周病が悪化すると歯を支える骨「歯槽骨」が壊され歯が抜けてしまう恐れがある。
昨年12月、この「歯槽骨」を増やす効果のある新薬「リグロス」が発売との報道があった。
成人の8割とも言われる患者にとって、またそうでない人にとっても朗報。
その概要を千歳烏山の倉本歯科医院、倉本院長先生に話をうかがった。
なぜ新薬「リグロス」は「歯槽骨」に良いのでしょうか?
Q・・歯周病はどのような症状ですか。
「歯周病の原因は口の中の細菌の塊・プラーク。これを放置すると歯石になり歯磨きでは落ちなくなり、
さらに悪化すると歯槽骨などの組織を壊してしまいます。歯医者さんに歯石とプラークを取ってもらっても、
いちど壊れた「歯槽骨」は元に戻らない」
Q・・そこで新薬「リグロス」の登場となるわけですか。
「新薬には骨の再生や血管の新生、細胞を増殖するタンパク質が含まれており歯槽骨を再生させる効果があります」
Q・・再生はどのようにされるのですか。
「リグノスは粘り気のある液状の薬ですから、歯茎を切開して歯石を取り除き縫合する前に歯槽骨の欠けた部分に垂らして治療します」
Q・・費用はどの程度かかりますか。
「症状にもよりますが1か所2万円~3万円。保険適用ができますので自己負担は原則3割。まずは歯医者さんに相談されることをおすすめします」