▼歯科治療で口腔内に装着する、冠、ブリッジ、入れ歯のフレームなどの人工臓器に「新素材・ジルコニア」が用いられるようになり久しくなりますが、ジルコニアが患者さんにとってうれしいのはどんなことでしょう。
「ジルコニアはジルコニウムの酸化物で、透明でダイヤモンドに似たセラミックです。セラミックの中では一番固く強度も高く、金属に比べ生体親和性をもち、安全性、耐熱性に優れています」
▼おいしい食生活を送り健康な毎日を過ごすうえで覚えておきたいですね。
「歯科技工物が患者さんの口腔内に装着されれば、単なる『飾り物』ではなく、より健全な日常生活を支えるものでなくてはなりません」
▼歯医者さんにとっても必要。
「工業界では既に多くの実績のあるコンピューター（CAD/CAM）を用いた加工技術が歯科技工界でも活用されるようになり、歯科技工士の経験と勘に頼る技能に加えて、データーに基づいた科学的根拠のもとに高品質・高精度の歯科技工物が製作できるようになりました」
▼被せ物やブリッジを入れようとされている方は、選択肢が広がりました。
「金属ものの場合、材料の高騰もありますので、真っ先に検討されてみて良いかと思います」
▼保険は適用されますか。
「現在のところ、使用できる材料・機材に制限がありますが、CAD/CAMを用いた歯冠修復が小臼歯に限り保険が適用できます。治療法の関わりもありますので、歯科医師に相談されることをお勧めします」
